東京国際映画祭(TIFF)と共同でセミナー形式のマスターズセッションを開催。マスターズセッションは、東京国際映画祭にあわせて来日する著名な映画人や、映像ビジネスのキーパーソンを集めて、これからの映画を語り合い、気づきを共有するレクチャープログラムです。世界から京都に集まった若手クリエイターにとっても、次の創作につながる起点になるでしょう。
会場:京都文化博物館、旧武徳殿、知恩寺、東映京都撮影所、京都大学国際科学イノベーション棟
→オープン・セッションの申込はこちらから
10月31日(火)
【session1】Hands-on時代劇撮影見学会
時間:14:00〜 会場:松竹撮影所・東映京都撮影所
ハンズオン時代劇の撮影現場を、マスターズセッションからの参加者とマスコミ関係者等が見学。
11月1日(水)
【session2】上海・セミナー
時間:10:15〜11:30 会場:京都文化博物館フィルムシアター
俳優として映画界に入り映画監督となったシャーウッド・フー氏のキャリアと上海を中心として
中国の映画製作の現状についてのセミナー。
上海生まれ。ニューヨーク州立大学およびハワイ大学で学び博士号を取得。NYのパブリックシアターで学び、演劇監督としてキャリアをスタート。自身の演劇作品を元に映画『WARRIORLANLING』を監督。2作目『LANILOA』はコッポラがエグゼクティブプロデューサーとして名を連ねた。中国に戻りHusEntertainmentを設立後は、TVや映画製作で質の高いヒット作を量産。現在中国で最もダイナミックでエキサイティングな監督の一人として成功をおさめている。
【session3】ライトニング・トーク1
時間:12:30〜14:15 会場:京都文化博物館 別館ホール
次世代のマスターとなる、KFL参加者が自身の実績、次作、夢などを語る、各自3分のトーク。
【session4】イタリア・セミナー
時間:14:30〜16:00 会場:京都文化博物館 別館ホール
トリノの映画製作状況と、トリノを中心にイタリアでの若手映画作家への支援事業についてのセミナー。
1958年トリノ生まれ。トリノ大学哲学科およびトリノ音楽院ピアノ科を卒業。音楽評論研究に従事。1991年、処女小説『怒りの城』を発表、カンピエッロ・セレツィオーネ賞(伊)とメディシス賞(仏)を受賞。1994年、トリノにストーリーテリングとパフォーマンスアートの学校「スクオラ・ホールデン」を共同設立。同年、独演脚本『ノヴェチェント』を出版。同作品はG.トルナトーレにより『海の上のピアニスト』として映画化された。また、1996年発表の小説『絹』は、F.ジラールにより『シルク』として映画化された。2008年、映画『レクチャー21』では脚本および監督を務めた。
ジェノヴァ生まれ。米国・ペンシルベニア大学哲学科卒業、同大学院にて美学を専攻。その後、イタリアに帰国。RAI国立交響楽団の広報・情報室長に就任。同交響楽団の教育部門の業務も担当。同時期にアレッサンドロ・バリッコと共同で、トリノにストーリーテリングとパフォーマンスアートの学校「スクオラ・ホールデン」を創立。2005年よりScript&Pitchワークショップを開催。2008年よりトリノ・フィルムラボのエクゼクティブディレクターとしても活躍。ベネチア国際映画祭「ビエンナーレ・カレッジ-シネマ」のプログラム責任者でもある。
【session5】ライトニング・トーク2
時間:16:15〜17:30 会場:京都文化博物館 別館ホール
次世代のマスターとなる、KFL参加者が自身の実績、次作、夢などを語る、各自3分のトーク。
11月2日(木)
【session6】Hands-on時代劇ラッシュ上映
時間:10:30〜 会場:京都文化博物館フィルムシアター
ハンズオン時代劇で撮影した各チームの素材をラッシュ上映。
【session7】TIFFセミナー
時間:16:15〜17:30 会場:京都文化博物館 別館ホール
東京国際映画祭日本映画スプラッシュ審査員を招き、香港・中国での若手作家の映画製作状況、オセアニア地域での若手作家の映画製作状況、そして映画祭キュレイターとして、若手作家へのアドバイスを行う。
20年以上の間、香港国際映画祭協会(HKIFFS)で活躍。現在、香港国際映画祭(HKIFF)キュレーター、香港アジア・フィルム・ファイナンシング・フォーラム(HAF)ディレクター。最近、HKIFFの映画業界関連の活動を発展させるためのフィルム・インダストリー・サービスのディレクターに着任した。ベルリン映画祭の東アジア地域担当、なら国際映画祭のプログラムアドバイザーも務めている。
シドニー映画祭ディレクター。6年前に着任して以来、同映画祭を目覚ましい成長に導いてきた。ダーバン国際映画祭のマネージャー/プログラミング部門リーダー(2001年〜2011年)、ドバイ国際映画祭のプログラミングコンサルタント(2005年〜現在)としても指導的役割を務めている。
【session8】加藤泰トークバトル
時間:16:15〜17:30 会場:京都文化博物館フィルムシアター
加藤泰監督『緋牡丹博徒 お竜参上』を鑑賞した後、加藤泰演出について、自由に議論をする。
1939年大阪生まれ。大阪外国語大学フランス語科卒業。書評紙・書籍の編集者を経て、映画批評誌「シネマ」69~71の編集・発行に参加。1986年より「キネマ旬報」に日本映画時評を連載している。主な著書に『映画狩り』『活劇の行方』『増村保造意志としてのエロス』『映画の貌』『マキノ雅弘映画という祭り』『日本映画時評集成2000-2010』『日本映画時評集成1976-1989』など。共著に『誰が映画を畏れているか』(蓮實重彦と)『映画監督深作欣二』(深作欣二と)など。近刊に『日本映画時評集成1990ー1999』がある。
【session9】 殺陣講座
時間:18:00〜19:30 会場:平安神宮 旧・武徳殿
清家一斗・東映剣会
11月3日(金・祝)
【session10】カムバック・サーモン
時間:10:30〜 会場:東福寺・書院
過去の京都フィルムメーカズラボ参加者による、自身のキャリアと今後についてのトーク。
ホーチミン音楽院を卒業後、南カリフォルニア大学映像芸術学部で学び、ベトナムの商業映画やテレビドラマ、CMやミュージックビデオの現場で経験を積む。2005年に、短編作品『WhoamI?』がベトナムのTheGoldenKiteAwardにてベストショートフィルムに選定。2009年には初めての長編作品『クラッシュ(原題:『BayRong』)』を監督。ニューヨークのトライベッカ映画祭でも上映され、暗殺者の女性を巡るハードボイルドなアクションで観客に大きな印象を残した。2010年京都フィルムメーカズラボ参加者。
【session11】 Mister Talk マイスター・トーク
時間:13:00〜 会場:東福寺・書院
TVアニメ『ドラゴンボール』の監督である西尾大介氏を招き、同氏のキャリアと、アクションを中心としたアニメの映像表現についてのセミナー。
1959年生まれ。広島県三次市出身。東映アニメーション所属。立命館大学4回生の時に友人から東映の採用試験の情報を聞いて応募、合格し1981年東映動画に第1期研修生として入社。TVシリーズ『Dr.スランプアラレちゃん』128話で演出デビュー。1986年『ドラゴンボール』シリーズ監督補。1989年『ドラゴンボールZ』でシリーズ監督。『金田一少年の事件簿』『エアマスター』などのシリーズ監督を経て、2004年『ふたりはプリキュア』2005年『ふたりはプリキュアMaxHeart』のシリーズ監督など。
【session12】 Storyboardマッチ
時間:14:30〜16:00 会場:東福寺・書院
参加者による、『緋牡丹博徒 花札勝負』の冒頭部分の絵コンテのコンペ。評価・評論は西尾大介監督を中心にゲストとして入江悠監督、篠崎誠監督が行った。
映画監督。日本大学藝術学部卒。『SRサイタマノラッパー』で第50回日本映画監督協会新人賞、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭グランプリなど受賞。他の作品に『22年目の告白〜私が殺人犯です〜』『太陽』『ジョーカー・ゲーム』など。最新作は『ビジランテ』(2017年12月9日公開予定)。
立教大学現代心理学部映像身体学科教授。中学時代から8ミリ映画を撮りはじめる。立教大学では社会心理学を専攻。卒業後、映写技師、ライターをへて、95年『おかえり』で監督デビュー。同作でベルリン国際映画祭最優秀新人監督賞、モントリオール世界映画祭新人監督グランプリなど海外で11賞受賞。主な監督作に『忘れられぬ人々』(2000 ナント三大陸映画祭主演女優賞、主演男優賞受賞)『犬と歩けば チロリとタムラ』(2004 上海国際映画祭ニュータレント部門グランプリ)『東京島』(2010)『あれから』(2012)『SHARING』(2014)『共想』(2017)など。北野武監督のドキュメンタリーを2本手がけ、黒沢清監督との共著『黒沢清の恐怖の映画史』がある。
【session13】 東福寺・方丈見学会
時間:16:00〜16:30 会場:東福寺・書院
東福寺・方丈と庭園の見学会。爾英晃(大本山東福寺法務執事)